創業から5年。マザーズ上場も果たし、社員も50名を超えるようになった比較.com株式会社。第2回は、渡邉社長の人材観について語ってもらった。今月のC-Class|人材紹介サイトC-Class

【プロフィール】

渡邉哲男

71年福島県生まれ。慶応義塾大学卒業後、ベンチャーキャピタルに入社。2003年8月比較.com株式会社設立。06年3月東証マザーズ上場。

比較.com 株式会社:http://www.hikaku.com/

情報の共有こそが最大の資質

私は仕事を進める上で一番大切なのは、情報の共有だと思っています。
特に経営幹部である役員には、いい情報も悪い情報も含めて、会社で起こっていることのすべてを共有できるように、常に報告、コミュニケーションをとるように徹底しています。毎朝必ず集まって顔合わせすることはもちろん、会議やミーティングという形ばかりでなく、顔を合わせたら気になっていることを話したり、何かあったらすぐに報告、相談するようにしているのです。
情報を共有できれば、現在の状況が明確になりますし、相手が求めていること、ユーザーが求めていること、株主が求めていること、会社が向かおうとしている方向性などを正確に把握できます。これらを把握できる人材こそがいい仕事をしていくのだと思っています。
そういう風土のところに社員も入ってくるわけですから、半ば強制的にこの文化に染まっています。
IT関連企業だから会話が少ない、なんてことは決してなく、結局はフェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションこそが一番大切なのです。

規模と共に大きくなる責任

設立当初は、関わる人も、ビジネスの規模も、そんなに大きいものではありませんでしたから、結構気楽なものでした。しかし、会社の規模が大きくなるにつれて、責任の大きさも伴って大きくなってきます。
20人ほどの規模の時に上場したのですが、それ以前とは仕事の内容や責任はガラリと変わりましたし、その後も規模の拡大やM&Aで会社が大きくなるごとに、大きく変化しています。会社のステージによって、求められる人材や能力が変わってくるということなのでしょう。
そういったことを、考慮して適性に人材を配置して、本来の事業の目的を見失わないようにリードしていくのが私の仕事だと思っています。

自ら動く人こそC-Classになれる

C-Classを目指す人にとっては、どういったスキルや専門性が必要なのか、と考えるかもしれません。しかし、経営者の立場からすると、スキルや専門性があるに越した事ないですが、スキルや専門性以上に、たとえば、IRであれば、外部のリソース(弁護士・印刷会社等)を活用して、情報を発信・報告・共有しプロジェクトを推し進めていく能力を評価します。また人事系であれば、社内の状況をリアルタイムで把握、経営メンバーで共有し、適格な人事評価と人事制度を構築できる能力を評価します。その時々の課題に対して自ら手を上げて、提案し、行動できる人材の方が求められているのです。
何かができるからC-Classになれるのではなく、何にでもチャレンジして力をつけていくからC-Classになれるのだと思います。
そのためには、何度も言いますが、大切なのはコミュニケーションです。各人での専門領域でメッセージを発信・報告し周りと情報を共有して、今、会社には何が必要なのか、自分に何が求められているのかを客観的に把握できることが必要だと思います。

3年後の社長来たれ

当社では、よく採用の際に「3年後に社長ができる人」に来てほしいと言っています。
私どもはベンチャー企業ですから、既に人が作ったビジネスを維持していてもしょうがないわけです。自分が新しいことを作り出して、その事業の責任者になり、そして社長になっていってほしいと思います。そのプロセスの中で人間としても成長できビジネスの力もついてくるとも思うのです。
その現状に止まらない姿勢こそが、世の中のニーズを捉え、次のビジネスを生み出していくのではないでしょうか。

今月のC-Class

  • 8月 渡邉哲男氏
    • 第1回
    • 第2回
  • バックナンバー