広告主とユーザーのWinWinを成立させる検索エンジンマーケティングという「産業」を創ってきた今月のC-Class|人材紹介サイトC-Class

【プロフィール】

高山 雅行

1965年神戸市生まれ。1989年神戸大学経済学部卒業後、人材紹介会社に入社。営業課長、情報システム課長、電子メディアプロジェクトなど歴任。1997年アスパイアを設立、代表取締役に就任。2000年アイレップに社名変更。検索エンジンマーケティングを中心とするインターネットマーケティング事業、有料老人ホーム紹介などのシニアマーケティング事業を展開。休日は、愛犬と戯れたり、映画鑑賞をしたりして過ごす。

どんなビジネスができるのか、模索を続けた1年間

私は、元々は人材紹介会社に務めていました。そこでは管理職にもなり、さまざまなプロジェクトの立ち上げに携わるなど重要な仕事を任されていましたし、何よりも人材紹介事業自体に大きな社会的意義を感じていました。
しかし、学生時代から起業をしたいという思いは強く、30歳になったこともあり、まずは行動しようと思い立ち、何をするということも決まらないまま「起業するために」会社を辞めたのです。
私はそんなに器用な方ではありませんから、在職中には目の前の仕事に集中していましたので「何をやるか」は辞めてから考えることにしたんです。
準備期間というか、それからの1年間ではさまざまなアルバイトを経験し、ビジネスの仕組みを裏側から見るようにしていました。
例えば、テレマーケティングの会社では、その組織体制やマネージメントについて勉強するなど、アルバイト経験の数は1年で10を超えました。

キーワード広告との出会い

そんな中、インターネットが普及しはじめて、これは可能性があるなと思って、1人でウェブコンサルティングの会社として前身の株式会社アスパイアを設立しました。
その時点でも、この会社はどんな事業をやるのかはっきりとは決めていなかったのですが、転機があったのは「キーワード広告」というものを目にした時です。
ウェブコンサルの中では、常々顧客から「どうやって集客をするか」というテーマを突きつけられていましたから、キーワードを打ち込んだ時にそのキーワードに関連するバナー広告が検索結果最上部に出てくるという仕組みにはとても可能性を感じました。広告主にとってはターゲットが絞り込めて投資効果が高く ユーザーも広告を情報としてうけとれるわけで 広告主とユーザーのWinWinを成立させる手法なわけです。それまでの売上げの80%を占めていたウェブコンサルの仕事を縮小してこのキーワード広告に集中させました。
その後「キーワードのアイレップ」として ネット広告代理店として後発ながら成長していったのですが 2002年ごろにキーワード広告の限界を打ち破り進化させたリスティング広告が日本に上陸してきました。で、また当時売上げの80%を占めていたキーワード広告を捨ててリスティング広告に転換していったのです。

検索エンジンマーケティングを切り開く

リスティング広告は 大量のキーワードで広告を出稿でき 単価もリアルタイムにビットできる。広告クリエイティブを入稿したら終わりという従来の広告の概念とまったく異なるものです。最適な運用力・コンサルティング力が問われるわけで 事業運営に必要となる人材層や 組織・文化のあり方まで変える必要がありました。
顧客側にたって事業の本質を見極めて組織をつくりかえていくことで 競争力をもち継続して成長することができてきたと思っています。
検索エンジンマーケティングは21世紀のはじめに誕生し 日本にも上陸、ここ数年で大きな市場として認知されるにいたりましたが 当社が他のSEM会社やネット専業代理店さんとともに この産業を〜あえて産業といわせてもらいますが〜黎明期から切り開き、創ってきた 市場を引っ張ってきたという自負はあります。
また先ほどお話したとおり 広告主とユーザーのWinWinを成立させるこの手法を広げて深めていく我々の役割は意義深いと思っているし この産業の立ち上げに微力ながら貢献できたことを誇りに思っています。

理念は変えず、変わり身は早く

これからも私たちは 時代の変化 顧客のニーズにあわせてサービスを変化させていく必要があると考えています。
検索がユーザーの購買行動に不可欠な要素となり溶け込んできたが故に 検索だけでマーケティングはもはや完結しません。変化するユーザーの購買行動をとらえてマーケティング全体をどう最適化するか、我々の次のチャレンジはそこにあります。
I(私の)+Rep(代理人)という 顧客側にたつという理念は変えず、サービスは短いスパンですばやく変化させる。「理念は変えず しかし変わり身は早く」そういう企業でありたいと願っています。