ひとつの分野を極め信頼を得ることができればどんな分野でも活躍できる、それが成功のカギ今月のC-Class|人材紹介サイトC-Class

【プロフィール】

高山 雅行

1965年神戸市生まれ。1989年神戸大学経済学部卒業後、人材紹介会社に入社。営業課長、情報システム課長、電子メディアプロジェクトなど歴任。1997年アスパイアを設立、代表取締役に就任。2000年アイレップに社名変更。検索エンジンマーケティングを中心とするインターネットマーケティング事業、有料老人ホーム紹介などのシニアマーケティング事業を展開。休日は、愛犬と戯れたり、映画鑑賞をしたりして過ごす。

会社が置かれた立場によって必要な人事戦略

よく「どんな人材が必要ですか?」と聞かれます。それを話すには、まずiREPが置かれている状況とどこへ進もうとしているのかを理解してもらう必要があります。
以前はITベンチャー企業として、「起業家」タイプの人ばかりを採用したことがあります。創業時から成長期においては、それはそれで活気があってとてもいい成果をもたらしました。現在でもマッチングビジネスの分野など「起業家」タイプの人材が向いている仕事はたくさんあります。
ただ、現在の私たちの仕事を考えると、大量のキーワードを出稿しその分析力とコンサルティング力を問われる事業においては、アナリスティックでロジカルシンキングのできる人材が必要となってきています。「起業家」タイプから「まじめでコツコツ」タイプにシフトしてきているわけです。
さらに今後のことを考えると、私たちは検索エンジンマーケティングを次のレベルで展開しようとしている。そのためには、コンサルティング会社としての要素に加え、広告、コンテンツ業としての要素、SIerとしての要素など、異なる分野の専門性を求められてくるでしょう。また、それらのソリューションを提供できる人材も必要です。
当たり前のことですが、人材戦略は会社が置かれた立場によって常に変化していくということなのです。

志業家たれ

先ほど「必ずしも起業家タイプだけが必要ではない」と言いましたが、皆に共通して持っていてほしいのは「志」です。志を業として仕事に取り組む「志業家」であってほしいと願っています。
これは、誰の何に役に立つか、を考えたときに、事業を通し社会にプラスのインパクトを与えようとする「志」こそが事業の起点であるべきだと考えるからです。
事業の起点、もしくは最終目標が金銭や規模の拡大だけでは長続きしないし、やっている人の心も躍らない。
顧客とのWin Winの関係を継続して、社会に貢献をしていく。そういった「志」を同じくするものの集合体としてiREPは存在していきたいのです。

T字型のキャリアステップ

私は、ビジネスにおいてキャリアステップを考えたとき、「T字型のキャリアステップ」を持てとよく言っています。T字型のキャリアステップとは、ひとつの専門分野と全体的なバランスを併せ持つことを言います。
まずはひとつの分野で専門性を磨き、専門家としての圧倒的な強みと絶大な信頼を身に付けてその道のプロになります。ウチでいえば、例えばマーケティングの最適化のプロになるわけです。
その上で、他の分野のことにも視野を広げ、例えばソリューションといった分野へと専門性を広げていくのです。
元々の得意分野における信頼がありますから他の分野でも強みを発揮できますし、成功体験があればどの分野でもそれを活かすことができる。
最初から多くの分野での活躍を目指していては器用貧乏で終わってしまいます。
ですからT字型のキャリアステップが大切なのです。

人材は任せて育てる

人材を育てるにあたっては、その人にできるだけ任せるようにしています。自分がどんなときに伸びたかを振り返ってみると、それは任せてもらったときでした。ですから、任せれば人は育つ、そう思って接するようにしています。
もちろん、人それぞれタイプがあります。素直に話を聞くタイプには直接やってほしいことをストレートに伝えますし、反骨心が強いタイプの場合は「やれ」ではなく、必要な情報だけを与え思うようにやらせてみる。そうやって人によって接し方を使い分けることで、その人が一番モチベーション高い状態で力を発揮してもらえるものです。
時には現場で働くものの方が私よりも知識がある場合もありますし、現場でしか培えないセンスを発揮することもあります。私も学んでいる立場ですから、そういうときは現場の意見を尊重して任せるようにしています。