自分のビジネスに惚れられるのか そこがビジネス成功のポイント 今月のC-Class|人材紹介サイトC-Class

【プロフィール】

中村 健治

1948年、山梨県生まれ。66年に丸正通信精器に入社。71年にマイクロアビオニクスに入社し無線機の設計などに携わる。86年省電舎設立。ESCO事業の草分けとして省エネ事業に取り組む。04年12月マザーズ上場。

今でも現場に行くとワクワクする

私は新しいことにチャレンジすることが大好きです。これまでも顧客の求めに応じて、省エネに対してさまざまなアプローチを行ってきました。
顧客の現状とニーズの間に、チャレンジのしがいがあり、ビジネスチャンスがある。顧客の要望をわれわれの持っているもののソリューションで解決できることにワクワクするのです。今でも、現場へ行った時のワクワク感がたまりませんね。
省電舎では20数名のスタッフ全員が、まるでお医者さんになった気持ちで顧客の課題解決に取り組んでいます。それは数を重ねれば重ねるほどノウハウとなって蓄積され、さらに高いレベルの提案ができるようになっていきます。
最近では10数年前に提案、導入いただいた現場にもう一度訪問するようにしています。当時よりも進んだ現在の技術ではどうなるのか、10数年の間に蓄積されたデータをもとに提案するとどうなるのか、そこに新しいビジネスチャンスと顧客満足があるのだと思っています。

効率的に若手を育成

私どもでは、長年培ったデータと経験測をもとに、より効率のよいサービスを提供しています。ただ、そのサービスを提供するためには、私どものスタッフに高い熟練度が要求されます。
若手を一人育てるのにはどうしても一年半はかかってしまう。顧客により高い効率化を提供するためには人材育成も効率化する必要があります。調査も、営業も効率化することで、無駄なコストを省き、その分顧客に還元できるわけです。
これまで、8,000件におよぶ調査、3,100件の導入実績のデータをもとにより効率化したサービス提供が可能になっています。
そこで、人材育成にもこれまで蓄積されたノウハウを駆使して、若手を短期間で育成、増やしていきたいと考えています。

高度な組織化によって効率化を目指す

とはいえ、現状戦力のクォリティを保ちながら、事業を広げていくためには、組織自体の構成が中途半端な規模になっていることも事実です。
営業外の業務とのバランスが、一番効率悪い規模になっているのです。これは企業の規模が大きくなる上では、次のステップに昇るために必要な、踊り場的な位置づけにいるわけですが、これを今後は組織力の向上によって支えていきたいと思います。
これまでは技術者がそれぞれ力を持っていればよかったのですが、今後は、増えてくる技術者をマネジメントしたり、営業効率を考えたりというマネジャーの存在も重要になります。そういった組織化によって、次のステージでの、より高い効率化を実現していきたいと考えています。

ビジネスの本質は付加価値を提供すること

これから起業を志す人にアドバイスできるとしたら、それは、ビジネスを逆の発想で捉えられるようにしてみてはどうかと思います。
つまり、売る側の発想ではなく、買う側の発想、サービスを受ける側の発想でものを考えることです。
それは要求されるビジネスを考えるということなんですね。要求されるビジネス、すなわち付加価値のある商品、サービスを提供するという、ビジネスの本質を大切にしていかなければなりません。
その上で、経営者がそのビジネスに惚れること、しくみづくりや工夫、アイディアを盛り込むこと、そして顧客の満足度を常に高める努力をすることが、ビジネスを成功させるポイントだと思っています。
また、社内外問わず、周りに賛同者、協力者をたくさん作っておくことも重要でしょう。それが、出資者であれ、メーカーであれ、顧客であれ、賛同者が多くいるビジネスはきっとうまくいくことでしょう。