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今月のC-Class

佐藤禎之氏
経営者

1975年東京都生まれ。95年海上自衛隊航空学生入隊。29歳で辞職後、2006年に、非営利団体と企業のマッチングを行う有限会社ボランタス設立。同年12月、左右違う柄の靴下などアパレル商品を扱うミスマッチジャパン株式会社の代表取締役に就任。
有限会社ボランタス:http://www.voluntas.co.jp/
ミスマッチジャパン株式会社:http://www.littlemissmatched.jp/

佐藤禎之のマネジメントカフェテリア
  1. vol.1 事業
  2. vol.2 ターニングポイント

起業に至るまでの経緯は?


高校時代はパイロットになりたいという夢を抱いていました。
進路を決める上で色々調べてみたら、ルートはたくさんあるが、どれも時間と金がかかるのが分かりました。
その中で、自衛隊というルートだったら、高卒でもパイロットになれるし、そのうえお金ももらえると。
その瞬間に「これだ!」とピンと来て、即防衛庁に電話して、そのまま自衛隊に入りました。
航空学生っていうのはパイロットを育成するところなので、幹部育成のための防衛大学校と違い、いわば職人養成所みたいなところです。
そこで徹底的に鍛えられて、若いうちからどんどん飛行機を飛ばさせてもらいました。

その後、25歳で幹部になって、レスキュー部隊に配属され、青森の八戸でレスキュー部隊として、4年間勤務しました。
自衛隊や米軍基地のサポートです。  八戸ではその土地柄から、船の事故対応や人命救助を行いました。  県の防災や海上保安庁が対応できないとき、つまり最悪の状況で出動するのが常でしたから、私どもも救助される側も生死の境目、という状況がほとんどでした。
プレッシャーや極度の緊張がありましたが、人命を救う場面も多々ありましたし、非常にやりがいがありました。 
それを4年続けたときに、転勤の話が出て、特殊部隊である、特別警備隊から声をかけていただきました。
不審船の制圧や邦人の救助などをメインミッションとするところです。一番命の危険を伴うところですが、レスキュー部隊でやりきった感もあったので、依頼を承諾しました。
が、4ヶ月訓練受けたんですが、そこで自衛隊をやめました。



なぜ自衛隊を飛び出したんですか?


4ヶ月間の訓練の最中に、「自分はどこで命を使い切るか?」ということを自問自答していました。
そこで「特殊部隊ではないな」と確信したんです。
特別警備隊は海上自衛隊でもトップ集団だったので、レスキュー部隊に戻るのはもちろん、異動に関しては何でもわがままが言える状況でしたが、私は退職を選びました。
「自分はどこで命を使い切るか?」と自問自答して答えが出たこと、自衛隊に入り10年、29歳、という節目だったこと。
「ここがタイミングだ」と思ったんですね。

高校を卒業して10年間パイロットとしての夢を追ってきました。そして実現しました。
じゃあ次の10年間、何を目標としてやるかと。
そこで導き出したのが、2015年までに途上国に学校を作ろうということでした。
30代は民間に行き、ビジネスを通じてネットワークや経験をつもうと。
じゃあそれができるビジネスはなんだろうと考えたときに、ボランタスであり、ミスマッチジャパンにたどり着きました。



自衛隊という特殊な環境から、ビジネスの世界に行くことに恐怖感や不安はなかったのですか?


全くありませんでした。
不安などを理由に環境を変えるのを躊躇している方は、言葉は悪いですが本気で人生を考えられていないんじゃないかと思います。
「一度きりの人生」 そう考えると怖くなかったです。
私の場合は特殊な事情があったからかもしれません。
身近な人間の死や自衛隊という特殊な場に居たので、「人間はいつ死ぬか分からないな」という感覚を人一倍感じていたからかもしれませんね。


知人の死や環境がターニングポイントだったのですか?


そうですね。身近な人が亡くなった時がひとつのきっかけではありますね。
それがあって「一度きりの人生」「人間はいつ死ぬかわからない」というのを意識していたんだと思います。

お世話になった経営者の方が、「人間は本当に弱く鈍感」だとおっしゃっています。
残念ながら、起きてほしくない大きなショックがないと大切なことに気付かない。 気付かないと、平々凡々と生きていくしかできない生き物だと。
それは過去の歴史を見ても分かります。 起きてほしくないですが、戦争とか大きなショックがあったからこそ平和の大切さに気付いた人が多いようにです。


今週のプロフェッショナルシンキングQUIZ 回答

Q:
あなたは、経験なし、人脈なし、金なし、コネなし。
さて、自分が思いついたビジネスプランを大物ベンチャー社長に売り込みに行きます。
あなたは、自分のプレゼンをどうやって売り込みますか?


A:
一例ですが、経験のない人間がその時点で思いつくことはほとんど相手の方も思いついているでしょう。
であれば、今は相手から見れば初歩的なビジネスプランでも それをなにがなんでも達成する気持ちがあるということをみせるのは いかがでしょうか。
毎朝、会社の前で社長をお出迎えし、大きな声で挨拶する。
1週間やって、話を聞いてくれないベンチャー社長はいません。
これは最終手段ですが、私ならやります。

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